コラム

人事コンサルタントの視点

SHLが次のルイス・ハミルトン探しを加速

公開日:2009/11/30

このコーナーは、イギリスのSHLグループが配信している「SHL Global Newsletter」やHPから記事をピックアップ、日本語に翻訳してご紹介するものです。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。
今回はちょっと変わった職種(?)の選抜にSHL適性検査が使用される、というニュースです。

カーレーサーを発掘するV1チャンピオンシップ・プロジェクトにSHLが参加。未来のドライビング・スターを探す試みである。(2008年12月16日 プレス・リリース)

SHLの心理測定アセスメントが、カーレースに最適のコンピテンシーをもつ応募者の発見に使用される。スピードと安定性を評価するレーシング・シミュレーター課題、体力とドライビングテクニックの実技テストを含む、3段階の評価の一部となる。

このプロジェクトには4000人以上が応募した。勝者として選ばれた一人が、V1チャンピオンシップとマーク・ハイネス氏(ルイス・ハミルトンの前トレーナー)による専門訓練に進む予定である。

SHLイギリスの専門サービス部部長ハワード・グロスヴェナーは次のように述べている。「カーレーサーは、ただ速く車を運転できる、というだけではありません。レース戦略、チームメンバーとどううまくやれるか、プレッシャーを扱う力や競争心、その他の特性などの全てが成功するかどうかに関係します。例えば、フェラーリのマイケル・シューマッハは非常に速いですが、それだけではなく、自分の周囲に一緒に戦うチームを築き、何度もF1ワールド・チャンピオンシップで勝利しました。カーレーサーの場合も他の職務と同様、人と仕事役割が「フィット(適合)」するかどうか、検討されなければなりません。応募者一人ひとりの全体像を把握するため、オンライン・レーシングと実技テストが1つの答えを出し、心理測定テストがもう1つの答えを出します。」

V1チャンピオンシップの創立者ジェイ・マーシャルは次のように述べている。「V1チャンピオンシップは、あらゆる背景の人にレーサーとしての才能を発揮できるチャンスを与えたいという願いから生まれました。我々の発掘活動に対する社会の反応は予想以上で、勝者を見分けるための適切なパートナーと活動を進めることが重要なのです。SHLと協力して選抜プロセスに心理測定ツールを組み込むことによって、他の方法では正確かつ客観的に見ることのできない基本スキルを検証することができます。その結果、成功する可能性の最も高い人材を勝者に選ぶことのできる確率がぐっと高まると確信しています。」

F1についての私の知識は、アイルトン・セナとアラン・プロストの時代から進んでいません。今回の翻訳にあたって少し調べました。ルイス・ハミルトンはイギリス出身のレーサーで初の「黒人F1ドライバー」。2008年に年間優勝をしており、また、2008年末に7万人を対象に実施されたF1に関する調査でも「好きなドライバー」部門で1位。実力・人気共に今ナンバー1のレーサーだということです。

カーレーサーに求められる資質を探るためにもOPQが活躍しているのですね。

堀 博美

このコラムの担当者

堀 博美

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