セミナー・イベント

2023年7月27日 SHLタレントマネジメントウェビナー
株式会社デンソーご登壇「デジタル人材不足の解消法 ~失敗しない未経験者の発掘・育成~」開催報告

2023年7月27日、弊社主催のタレントマネジメントウェビナー「デジタル人材不足の解消法~失敗しない未経験者の発掘・育成~」(Zoomビデオウェビナー)が開催され、当日参加・アーカイブ視聴含め、約150名の人事ご担当者にご参加いただきました。当日は、株式会社デンソーの広瀬様にご登壇いただき、ソフトウェア人材育成の具体的な取り組み事例をご共有いただきました。
※社名・部署名・役職等はウェビナー開催当時のものです。

開催レポート

自動車業界のソフトウェア開発はますます大規模化・複雑化しており、ソフトウェア技術者の確保は喫緊の課題です。この課題に取り組むデンソーの広瀬様にご登壇いただき、社内人材の職種転換も含めてソフトウェア技術者を育成する「キャリアイノベーションプログラム」について、背景や課題、施策の目的、具体的な取り組みや現時点での効果、今後の展望をお話いただきました。その後Q&Aシステムを使って視聴者の皆様から寄せられたご質問にご回答いただきました。以下、ご講演の内容の趣旨をご紹介します。

広瀬 智 氏 (株式会社デンソー モビリティエレクトロニクス経営企画部 キャリア支援室長)

CASE(C:コネクティッド、A:自動運転、S:サービス・シェアリング、E:電動化)時代となり、自動車のさらなる高度化だけでなくモビリティ社会の高度化を支えるのはソフトウェアです。ソフトウェア開発力を強化するためには、ソフトウェア人材のスキルの高度化・多様化と人材増が必要です。当社では、この2点に対応するソフトウェア人材の育成の仕組みとして、キャリアイノベーションプログラムを構築・展開しています。

キャリアイノベーションプログラムは、大きく5つに分かれています。まず、保有スキルを見える化し、客観的に認定する「ソムリエ認定制度」があります。自身の能力を把握したら、「キャリアプランデスク」も活用して今後のキャリアを自ら描きます。スキルの高度化・多様化によって、上司だけで指導をするのには限界があるため、ソムリエ認定制度で認定された高度な技術を保有する専門家がキャリアの実現を支援します。次に、キャリアプランに基づき、不足している知識を学習する「リカレントプログラム」、知識だけでなく実践で学び、活躍する最適な場を提供する「アサインプロセス」があります。最後に、アサイン先の職場で高い専門性をもつ社員がペアとなって計画的に育成・指導をする「バディ制度」があります。そして最初にお話しした「ソムリエ認定制度」に戻り、より高度なスキルを持つ人材として認定される、というサイクルを回していくことで、個人のキャリア実現と組織の成長を支援しています。また、これらの取り組みの中で収集した情報は人材情報DX基盤と呼ばれるタレントマネジメントシステムに蓄積し、様々な場面で活用しています。

「リカレントプログラム」内には、ソフトウェア人材増に対応するためのキャリア転進プログラムがあり、メカやエレクトロニクスの領域からソフトウェア領域へのシフトを支援しています(キャリア転進プログラムの詳細は、こちらのインタビュー記事をご覧ください)。現在、第8期を終え順調に運営しています。転進者自身だけでなく、転進後の受入職場からも高評価を得ています。

今後も成熟領域から成長領域への2000人規模での人員シフト、特にハードからソフトへは1000人規模でのシフトを計画しています。キャリア転進プログラムだけではなく、新卒・キャリア採用や社内での配置転換などを計画的に進めることでソフトウェア開発力の強化をしていきたいと考えています。

プログラム

14: 00

開会

14: 05

SHL講演 「デジタル人材の発掘メソッド」
髙橋 朗
(日本エス・エイチ・エル株式会社 名古屋オフィス長)

14: 30

ゲスト講演 「リカレント教育の先端事例~ソフトウェア人材の育成~」
広瀬 智 氏
(株式会社デンソー モビリティエレクトロニクス経営企画部 キャリア支援室長)

15: 00

質疑応答

15: 30

閉会

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