人的資本経営のための人事施策を検討している。能力開発にテコ入れしたいが、どこから手を付ければ良いか悩んでいる。良いアイデアがあれば教えてほしい。
Personnelは人事、Human Resourceは人的資源、Human Capitalは人的資本、Talentはタレント(有能な人)。歴史的に人事を表す言葉はこのように変化してきました。人を単なる労働力ととらえるところから、資源として活用する対象、資本として増殖させる対象、有能な一人の個人として尊重する対象ととらえ方が変化してきました。
この変化に対応する能力開発施策をどのように設計していけばよいかというご質問です。
人材育成における7・2・1の法則にそって考えると、7の職務経験は最も重要です。本人のポテンシャルと目指すキャリアを踏まえ、最適な配置を行います。次に重要な2の薫陶はよき指導者をつけるということ。メンター制度の導入やメンター・指導者の育成を行います。最後は1の研修です。研修で獲得しやすいものは、知識です。各従業員にとって必要な業務知識を獲得するための研修を準備してください。オンデマンドの研修や大規模な教育プラットフォームを活用すれば、様々なコンテンツを安価に提供できます。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員