女性の採用人数をあげたいが、キャリアのイメージがしきれないなどを理由に選考中に離脱されてしまいます。どうしたら女性応募者の離脱防止ができるのでしょうか。 女性に特化した施策で、面白いものがあれば教えてください。
女性の採用人数を増やしたい、活躍の場を広げたいというご質問は、過去に何度もいただいていますが、面白い施策というものはないのではないでしょうか。
女性の側にたてば、やはりキャリアの具体的なイメージが持てる女性社員のロールモデルがいるかどうかでしょう。採用担当者、先輩社員、面接官これらがすべて男性であった場合は、説明会で当社は女性も数多く活躍しています、女性管理職もいますと言われても、実感が持てないはずです。
まずは、女性社員との座談会、質問会で直接交流できる場をもたせましょう。
5年後や10年後のキャリアを描くことができるような情報が必要です。女性管理職や育児と仕事を両立させていきいきと働いている人の姿こそなにより魅力のはずです。
福利厚生や具体的な支援制度、女性社員比率や管理職、役員データなど具体的に情報提供することも大切です。
「理系女」向けイベントを実施している企業もあります。「女性限定イベント」や「女性社員に1日密着体験」などを通じて、女性が働きやすい職場環境作りを会社側が積極的に考えていることを伝えていきましょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長