役員が、自分の任期を難なく終えるために変化を避けたがる。何か手はあるか?
何か手はあるかとお尋ねですが、ご質問者はどのようなお立場なのでしょうか。経営トップですか、同じ役員層でしょうか。それとも経営幹部、人事部門幹部?
トップであれば、役員に任命、選任するときに役員として何を期待しているか、何をすべきかを明確に伝えていない自分に責任があります。役員層、経営幹部であるならば、経営層に「役員になることがその会社では上がりであり、あとは大過なく過ごすだけ」という風潮が蔓延していることを反省すべきです。
往々にして役員クラスでは、変化することにリスクを感じる傾向が強いです。リスクが失敗につながるという意識なのでしょう。
ここは、「変化を避けること自体がリスクである」という考え方をトップから示してもらい、かつ変化に挑戦する人材を次の役員候補としてプールして、現役員にプレッシャーを与えていきましょう。
役員であっても、失敗よりチャレンジすることを評価するのです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長