コラム

人事コンサルタントの視点

ネガティブ経験への対処なし

公開日:2014/08/06

このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループの広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。
前回と前々回に引き続き、CEB SHL Talent Measurementが毎年実施している「グローバル・アセスメント・トレンド調査2014」の関連記事をご紹介します。ヨーロッパのオンライン情報誌Recruitment Grapevine、6月19日付の記事「Recruiter do nothing about negative experiences」です。

CEB「グローバル・アセスメント・トレンド調査」によると、人事担当者の3/4近く(70%)は「ポジティブな応募者経験が重要である」と思っています。しかし、60%が自分たちの採用プロセスのインパクトをモニターしていません。

また、応募者の約半数(49%)は採用プロセスで不合格となった後、会社に対してネガティブな見方になります。それら応募者の5分の1が家族や友人にぐちを言ったりソーシャル・メディアに書き込みをしたりして、会社の評判はリスクにさらされます。

64%の会社が「今後1年、重要ポジションに有能な人材を採用することがますます困難になるだろう」と予測していますが、消費者ブランド/経験と同じくらいの厳しさで、雇用者ブランドや応募者経験を守ることが明らかに必要です。

この結果についてケン・ラッチ(CEB商品開発部長)は次のようにコメントしています。

『採用者の大多数はポジティブな応募者経験の重要性に目を向けています。しかし、応募者の反応を実際に測定している会社はほとんどありません。信念と行動の間に大きな溝が生じています。

会社が好むと好まざるとに関わらず、採用プロセスはパワフルなマーケティング・ツールです。応募者にも将来の顧客にも影響を与える可能性があります。応募者経験を積極的にモニターし採用プロセスを改善することに会社が投資しないならば、今アプローチしている応募者が、将来自分たちが採用したいと思うような人々に対して悪い影響を与えるかもしれません。まずい応募者経験から生まれるまずい評判は、将来の人材パイプラインを詰まらせます。』

本記事のベースになっている「2014年グローバル・アセスメント・トレンド・リポート」はここからダウンロードできます。 画面上で申請フォームへのご記入が必要ですが、記入によって何らかの義務が発生することは全くありませんので、どうぞお気軽にご活用ください。

堀 博美

このコラムの担当者

堀 博美

日本エス・エイチ・エル株式会社

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