コラム

人事コンサルタントの視点

人材測定の効果――(1)はじめに

公開日:2014/12/24

このコーナーは、イギリスのCEB SHL Talent Measurementがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主に広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。
今回から数回にわたり、CEBリポートThe Talent Measurement Effectをご紹介します。適性テストなどの人材測定が会社の業績に与えた効果をまとめた調査研究リポートです。具体的な数字という目に見える形で表した事例としてぜひご一読いただければ幸いです。
初回はリポートの「はじめに」のセクションをご紹介します。

なぜ人材を測定するのか?

人材と業績は強く結び付いています。社員の強みと弱みを詳細に理解している企業は、売上向上、顧客満足度改善、コスト削減など経営層が最も重視するビジネス領域で一歩先んじていると言えます。

しかし、自社の財務状況や資産ポートフォリオと同程度に自社の社員についてしっかり理解している企業はどれくらいの数あるのでしょうか?

人材のビジネスバリューを最大化する鍵は、組織の人材とビジネス戦略を緊密に連結させることです。CEBの研究は、緊密な合致によって結果が10%まで向上することを示しています。だから、幹部のアジェンダのトップに人材マネジメントがくるのです。PwCの調査結果では、強固なリーダーシップと人材パイプラインの開発が、顧客とより多くの時間を費やすことに並んで、CEOの第1優先事項でした。

このリポートでは、人材測定の活用によって真のビジネス成果を達成した70社以上の顧客の例を集めました。採用や昇進、異動の意思決定に客観アセスメントを用いる企業はますます増えています。

事例の中には、年間売上が人よりも平均で8万ポンド多い営業スタッフを採用して成長している小売会社、激減したコストでサービス向上を達成した公共団体、大量の新卒採用を効率的に管理して年間187人日分の生産性を浮かせた金融グループなどがあります。

リポートの構成

このリポートに取り上げた組織は、金融、技術、サービスなど様々な業界に渡ります。また、技術、カスタマーサービス、営業、管理職など職種も様々です。

リポートは2つのセクションに分かれています。

第1部では、顧客企業に、ビジネス課題と人材測定から得られたビジネスバリューを要約してもらいました。

第2部はこの1年間にCEBが顧客と実施した58件の成果研究に基づいています。これらの研究によって、顧客は人材測定プログラムの成果を科学的に量化でき、社内からのコミットメントを得ることができました。情報の中には機密への配慮が必要なものもありますので、このセクションでは顧客名は出していません。

第1部と第2部を合わせてお読みいただければ、多くの組織が人材測定の活用によって、顧客サービスの向上やコスト削減、利益成長に必要な改善をいかにして達成できるか、ご理解いただけることと思います。

人材測定の効果を定量的に把握することは人事部門にとって重要かつ必須の課題です。

引き続きこのコラムでリポートの内容をご紹介していきますが、一足先にご覧になりたい方は、以下のURLからダウンロードできます(お名前や社名などの入力が必要です)。

http://ceb.shl.com/uk/forms/content/the-talent-measurement-effect?cid=701D0000000bUje

堀 博美

このコラムの担当者

堀 博美

日本エス・エイチ・エル株式会社

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