能力開発のために、キャリアプランを検討する研修を入れたいですが、研修を期に転職を検討されることを防ぎたいです。ジョブローテーションや、社内公募制度等、柔軟に対応をしているつもりですが、その他転職を防ぐために気を付けることはありますでしょうか。
いろいろと施策をお考えのようですので、大丈夫ではないですか。
どのような研修でもそうですが、重要なことは研修の目的を明確にし、それを伝えることです。キャリアプラン研修が、会社で居場所がない人に向けたものといった誤解を招かないように「皆さん、社員のお一人お一人の成長を支援し、社内での活躍の場を広げる」ためのものであると明確に伝えます。当然個人の今後のキャリアパスの目標と会社の今後の構想が一致しているものであることも理解していただきましょう。
社内公募制や柔軟なローテーション、新しいプロジェクトへの挑戦機会の創出といった仕組みを導入するとことは、キャリアプランを考えることと同時に、転職への意識を減らすことにもつながります。社員がこの会社だからこそ実現できるキャリアプランがあると考えてくれるように、自社にしかない魅力、報酬や待遇などを改めて伝える機会をとし、他社に移るメリットはないなと感じてもらえればよいと思います。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長