新規事業創造人材を重点的に採用したところ、既存の社員とあまりうまく馴染めていないようです。どのような原因が考えられますか?
お互いが、タイプの違う人材として意識しすぎているのではないでしょうか。あるいは、新規事業創造人材は、トップの判断で採用された人材で、既存事業組織の人材とは相いれないとの勘違いが残っているのか。
どの組織でも既存社員とは違うタイプが入ってくれば、雰囲気が変わります。それが多様性のある組織に変化させ活性化を生むわけですから、当初の混乱は気にしてはいけません。創造性人材と既存社員がお互いグループを作って対立するようなことは無意味です。
新規事業創造人材が既存組織にどのような改善のきっかけ作りを与えてくれるのか、一方で既存社員をうまく生かしながら、真の新規事業を創造できるかを創造人材側も考えなければなりません。お互いの方向性をまずは確認していきましょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長