次年度の採用で稼働してもらう面接官を、現場社員の中から選抜したいと考えています。どんな性格の人が、面接官として向いているか・向いていないかを、適性検査で見極めることは可能でしょうか?どんなパーソナリティをお持ちの人が、面接官に向いていると思いますか?
以前回答したことがあるので同じ内容になりますが、向いている人は貴社にとってよい人材を「見分けられる」ことと「志望度を上げられる」ことの2点に集約されます。
「見分けられる」ことはさらに分解されて識別能力の他に「ブレない」ことです。
この人は朝昼晩、来週、来年に面接しても必ず合格、もしくはその逆。
これが一番大切。
同じ面接官が同じ応募者を面接の度に合否が変わってしまうのであれば何をやっても精度が上がりません。重要なことなのですが、見落とされてしまいます。
ではこのブレがどういうものか?
突き詰めていくと「絶対に譲れない何か」が明文化されているかどうか。
後は主観です。完全なる客観など存在しない以上、客観に近い主観で判別するのです。
そこに「絶対に譲れない何か」が引っかかるかどうか。それだけです。
パーソナリティ云々より、面接官にアウトプットをさせて合否基準を言語化させるところから始めた方がよいと思います。
評価保留の多い面接官は特にこの基準が重要となります。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役