不況にも会社としてメリットはあるのでしょうか?
さすがに会社にとっても不況はメリットはありません。放漫経営だった会社が不況でぎりぎりまで追い込まれ、これを機に社員が一丸となり起死回生、復活というような話もありますがそれは結果論です。但し、不況のタイミングこそ飛躍のチャンスと前向きに捉えることは経営者にとって大事なことです。回復期に入れば誰でもが手を広げます。誰もが縮こまっている不況下に手を打ってこそ他社に勝つことができます。従来からの事業の惰性的な継続に甘えることなく新しい視点から事業構造を見直す良い機会にもなります。社員の危機意識も強くなっているでしょうから思い切った改革もできるはずです。
不況をメリットとして転換できるかは、その経営者の手腕ですね。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長