新入社員のストレス問題はほとんどないのですが、中間管理職クラスの社員にメンタル疾患が増えています。どうやらさらに上の役職者からのプレッシャーが原因のようなのですが、何か良い解決法は無いでしょうか。
中間管理職のメンタル疾患は各社共通の悩みといえます。仕事の負荷と家庭の負荷が一度に押し寄せる世代です。
症状が出てしまっている場合は速やかに専門家の力を借りてください。
日々のストレスにうまく対処していくために色々な方法が提唱されていますが、以下4つのストレスマネジメント法がお勧めです。
- よい生活習慣を維持すること。
睡眠、食事、運動、休息が大事です。長時間労働が諸悪の根源です。睡眠時間が削られ、食事が不規則になり、人によっては飲酒量が増え、運動の時間や余暇がなくなります。心的エネルギーが弱って最初に影響がでるのは、心ではなく身体です。まずは身体の健康が最優先です。 - 自分の変調に気付くこと。
眠れない、食欲がない、やる気がない、集中できない、判断できない、おっくうになる、イライラする、頭痛、だるさ、腹痛等に気付いたら原因を考えてみてください。 - ストレッサーを見つけること。
現在の変調はなにが原因でしょうか。仕事の質、量、人間関係、家庭の問題等、ストレッサーが何かを意識してください。 - 対処行動をとること。
ストレッサーを見つけたらその問題を解決すべく行動してください。自分ではどうにもならない問題と思っても何か出来ることがあるはずです。対処行動のことをストレスコーピングといいます。ストレスコーピングは問題を解決する行動の問題焦点型と自分の感情を統制する情動焦点型の2つに分けられます。とにかくできることからやってみてください。また、うまくいかなくても気にせず続けて行動してください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員