某週刊紙で某外資系電機メーカーの課長登用基準として、TOEIC920をあげていたことに驚きました。これからのビジネスマンはやはり英語必須と考えた方が良いのでしょうか。
外資系企業さんでは会議などの公用語は英語になっています。多くの日本企業もこれから成長していくために少子高齢化が進み縮小する国内市場ではなく海外市場に出て行くでしょうから当然英語は必須となってくると考えます。中国の成長を考えれば加えて中国語もできれば良いでしょうね。人材のグローバル化が加速していくと考えますが、外国語を身につけることはその国の文化を理解することにもつながります。ただ個々人が自分で外国語のスキルを上げていくのでは限界があります。国の政策として資源のない日本が将来世界でどう勝ち抜いていくのか、人材立国なのか技術立国なのか金融センター機能で生き残るのか、これを明確にして教育面からも抜本的な対策を講じる必要があると考えます。
個人的には、日本人全員がバイリンガルになるより、翻訳関連のテクノロジーが進んでヘッドホンを掛けながら機械による同時通訳で世界中の人と会話できる世界の方が早く来るような気もしますが。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長