どうして日本の法人税は他の国に比べて高い割合なのでしょうか?
申し訳ありませんが、なぜ高い割合かはわかりません。
経営者団体などからは、日本の法人税が他の国に比べ高いので企業がどんどん海外に出ていってしまってますます税収が減ってしまう、という意見が出されています。
また一方で法人税単体で見るならば日本は先進国の中で高いが、企業が負担する社会保険料と合算すると、ヨーロッパなど他の先進国より企業の負担は低いという意見もあるようです。取られる方か取る方かどちらの側に立つかでかわるということでしょうか。
財務省のホームページにも税制に関する資料が掲載されていますので、ご興味がある方はご覧になって下さい(http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/houzin.htm)。
過去にも財源確保のために法人税率が修正されてきています。法人税より所得税の方が収入金額が大きかった時代もあります。7月の参議院選挙やその後の衆議院選挙に向けマニュフェストで消費税率がポイントになっているようですが、有権者向けのリップサービスではなく法人税も含め国として将来どのような社会作りを構想して税関連の施策を考えていくのか根本的な議論をする必要があるのではないでしょうか。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長