コラム

続・人事部長からの質問

2010/07/16Q.514

不器用で覚えの悪い新人がいる。一所懸命にやっているが営業に同行すると突っ込みどころが多く困っている。あまり率直に伝えると思いつめそうでためらっている。どう接するべきでしょうか?

新人の能力や仕事の姿勢に問題があるのは概ね育成担当の技術や資質に問題がある場合が多いのです。
なぜなら新人にそれほど高度なことをやらせるはずはなく、それすら教えることがままならないのですから。自分がMGRなら同行のユニットそのものを見直します。育成の能力の低いものに新人を預けるなど会社としてデメリットしかありません。

今回の場合、一所懸命という姿勢は十分に出来ているのですから問題は営業的なスキルになります。育成のマニュアルやカリキュラム、定期的に確認するチェックシートなど用意していますか?
商品知識などは最低限どの会社もやるようですが営業は「マニュアルなど不要」のような会社が多々存在します。オレオレ詐欺集団以下の組織です。まずはその辺から見直してください。

次に教え方ですが人を育成するには言葉で伝えやすくクリティカルなポイントを1つだけ指摘します。複数指摘しても理解できません、そして実践できません。
ゴルフのコーチ(レッスンプロ)が1ショットにつき悪い点を10個あげたりしないように1ポイントに絞って伝えるのです。それを必ずメモに残させて次回クリアするまで続ける。
それが出来るようになったら次のポイントを1点だけ指摘する。これを繰り返しながらその人の育成と見直しのチェックリストができあがります。

最後に相手が思いつめるからためらっているとのことですが、指摘できない程度の信頼関係しかないなら相手を育成することなど不可能です。明らかに不適任ですので担当替えを上司に打診してください。信頼関係無い人から何を言われても相手は聞く耳を持ちません。

三條 正樹

このコラムの担当者

三條 正樹

日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役

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