ノー残業デーが形骸化している。もちろん社員も皆早く帰りたいとは思うが、どのように浸透させていくべきか。
「社員の方も早く帰りたいと思っているのに形骸化している」ということですが、ノー残業どころか土曜日出勤も当たり前で退社後の自分の時間や休日が本当に貴重だった時代に働いた私としては、会社が帰ってよいと言ってくれているのに帰らない人の気持ちがよくわかりませんね。何故早く帰らないのでしょう。何故上司が帰さないのでしょうか?
残業しないと終わらないほど過剰な業務が社員全員の負担となっているのでしょうか。
ノー残業デーの浸透とは別の根本的な問題があるような気がします。
ルール遵守が期待できないなら、会社として一律に処するしかありません。究極は、残っても実質業務ができないように一定時刻になったらPCのネットワークを遮断、電源を切る。あるいはオフィスの蛍光灯、空調を切るといった強硬手段になると思います。営業部署では外からの電話についても留守電対応にしてしまうことも可能です。形を変えた社員の一斉退去ですね。 ここまで殺伐とした対応になったら社員の健康管理や効率的な業務遂行といった本来のノー残業デーの狙いや目的が飛んでしまいます。業績も逆に落ちるでしょう。そうなる前に何故いまできないかをあぶり出し、解決して下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長