コラム

続・人事部長からの質問

2010/09/17Q.558

なぜ適性検査の多くは言語系のテストと計数系のテストがセットになっているのでしょうか。

初めて集団で実施する知的能力検査が開発されたのは、1918年、第一次世界大戦の時です。アメリカ陸軍が徴兵を目的として開発しました。まず言語を用いた検査(α式)が開発され、その後すぐに主に移民用として絵や図形、記号などを用いた検査(β式)が開発されました。言語系と言語系以外という区分のルーツはここにあります。

企業の採用場面で活用される適性検査では、言語系以外という区分の中で特に計数(計算問題)がよく取り上げられます(当社のGABもそのひとつです)。この科目が知的能力のベースのひとつをなしているからです。「商売」という観点で考えると、相手の言うことを理解し(言語理解)、お金のやり取りを計算(計数理解)できることが必須です。このベースの上に、新しい知識を吸収したり物事を論理的に考えて判断を下したりする応用力が育っていくと考えられます。

江戸時代、一般階級の人々が寺子屋で勉強したのは「読み・書き・そろばん」でした。このおかげで今の日本の繁栄が導かれたと考えると興味深いです。

堀 博美

このコラムの担当者

堀 博美

日本エス・エイチ・エル株式会社

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