コラム

続・人事部長からの質問

2011/02/21Q.656

若年層の雇用問題が話題になっておりますが、適材適所の実現を支援されている御社はどの様に考えていらっしゃいますか?

若年層の雇用問題には、新卒者の未就職問題とフリーターや派遣社員といった非正規社員の問題とがあります。バブル崩壊時の世代が新卒時に就職できず派遣やアルバイターといった非正規社員になったもののなかなか脱出できない状況が続きリーマン・ショックの際に派遣切りにあったということからもわかるように両者は密接に関連しています。

現状の大学生の就職率の低下がこのまますすめば、さらに非正規社員の数が増えて行きます。個人的な考えですが、選考活動の時期の見直しや卒業後3年間の新卒扱いといった対症療法的な対応では事態は解決できないと思います。

若者の可能性は無限のはずです。若者が失敗を恐れずいろいろなことに挑戦し、たとえ失敗しても何度でも再挑戦できる社会にしなければなりません。

少子化が進む中で、本来は貴重な労働力として社会に迎え入れられるはずの若年層がこれだけ苦労するのは、景気の動向で運が悪かった世代と済ませるわけにはいきません。根本的な国としての「人材」に対する姿勢と施策が必要になっていますが、空転している国会の様子をみていると、はたして我々先輩世代がどこまで危機感をもっているのかも疑いたくなりますね。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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