仕事の内容が高度になっていると思いますが、何か新しいアセスメントはありませんか?
仕事内容が高度化するにつれて、働く個人の能力差が大きく成果を左右するようになります。また、一人前のスキルを身につけるまでに長期の教育期間が必要となります。アセスメントはこんな状況でこそ必要性が増すのです。
まずはポテンシャルの問題です。高度化する仕事に適応するためには、一定水準の適性が必要です。職務適性は主に行動によって測定しますので、パーソナリティ検査やシミュレーション演習(グループ討議、プレゼンテーション、ファクトファインディング、ロールプレイ等)が適しています。
次に、定着の問題です。長期の育成期間中に退職されては元も子もありません。訓練生が会社の価値観に共感していること、研修中適切な意欲形成がなされていることを意識しなくてはいけません。入社段階で価値観を見極め、育成期間はモチベーションリソース(意欲発現要因)を踏まえて指導することが定着性向上に効果があります。採用選考時の価値観測定ツールV@W(ヴァリューアットワーク)、入社後のモチベーションリソース測定MQ(エムキュー)はこの点において適したツールです。
これらは新しいツールではありませんが、まだまだ日本において十分に活用されておりません。今後もより価値の高い活用法をご提案したいと考えております。 また、新商品開発は常に継続しておりますので、どうぞご期待ください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員