テストの違い(特に言語や非言語などの能力)が判りません。どのように評価すると良いテストが判りますか。
良いテストは、良い人かどうかを正しく見分けることができます。
大事なキーワードは、「良い人」と「正しく見分ける」です。
「良い人」とはどんな人でしょうか。入社後、登用後に活躍してくれる人ですよね。では、どんな特徴を持つ人が活躍するのか。これは難しい。仕事や役職が色々ですから、一概にはいえません。
でも、社長さんに言われたことはありませんか?「今の役員を見ろ。勉強が出来る人よりも当社に対する情熱を持っている人が最後は活躍しているじゃないか。最近、面接にあがってくる学生は優秀だが覇気がない。覇気のあるヤツを採ってくれ。」
この発言を真に受けて、知的能力テストをやめて体育会学生ばかりを面接に上げると「今年は大学のレベルが変わったがどうかしたのか?買い手市場なのだから、もっといい優秀な学生が採れるはずだろ。何をやっとるんだ、人事は!」となります。
こんな中で知能テストって何なんだろうとお悩みになられるのはごもっともです。
実際活躍している人の行動特性を捉えるコンピテンシーモデリングによってこのお悩みは解決できます。
うまく「良い人」の要件を定義できたら、次は「正しく見分ける」ことができるテストを選びます。例えば英語力が要件だとすると、英語テストを行うと正しく見分けることができます。
知的能力テストの違いは測っているものの違いです。分かりやすく言うと、国語テストと算数テストの違い。もう少し違いを専門的に知りたい方は、米国の心理学者ギルフォードの知能構造論を勉強してみてください。
それでもよくわからない場合は、思い切って社員数名に検討しているテストを全て受けてもらい、結果をみて選ぶというのが最も納得できると考えます。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員