スーパークールビズについてご意見を教えてください。
環境省が、節電対策としてクールビズを強化した「スーパークールビズ」を6月1日から実施すると発表しました。同省では、ポロシャツやアロハシャツ、さらには執務室内ではTシャツやGパンも認めるということですから驚きですね。いくら節電のためとはいえ、ここまで徹底できる企業は少ないでしょう。
今年の夏は従来の夏のピーク時以上の努力が必要で、オフィスの設定温度も28度以上でというのはわかりますが、最後には「ラフな服装にすることで対応を」というのもどうなんでしょうか。過度な広告ネオンや街灯の一部が消え暗くはなりましたが、以前の日本ってこんな感じだったね、これで十分という声もあるそうです。これを機会に節電ではなく一年を通じた抜本的な省電対策を考える方が大切だと思います。「スーパークールビズ商戦」もヒートアップしていろいろな新素材のスーツやシャツなどの新商品が話題になっていますが、このまま「ラフな格好で済むなら普段着で」と進んでいけば、消費者の新商品への購買意欲も鈍り財布のひもも締まってしまってかえって逆効果ではないでしょうか。
当社は、現状では通常の「クールビズ」程度のレベルで考えておりますが、昨年以上の猛暑となり電力需要の急増で停電が現実味を帯びてくれば、「スーパークール」を考えねばなりませんね。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長