個々の最適な選択が全体として最適な選択とはならない事象(囚人のジレンマ)がありますが、組織の運営においてより「最適」な状態へ構成員の行動を導く為にはどういった工夫があるでしょうか。
難しい質問です。
マネージャに「全体最適」を教え込むのが手っ取り早いのですが、いろいろな会社を観ているとトップや役員クラスでも出来ない人はいます。
無理とは言いませんが、この手の能力になると良くも悪くもその人の特性となっており手に負えない場合も多くあると思います。
そういう嘆く状態になる前に、若いうちから知っておく、育てておくことが必要でしょう
例を二つ挙げておきます。
- マネージャが改善案を持ってきて、その改善案でそのチームの負荷は減って効率化出来ても他のチームに倍の負荷が掛かるような案であれば諫めること。(全体最適の視点作り、チームへの利益誘導を非難する)
- 育成のチャンスに失敗を恐れて手堅い人員配置をしてしまうときに指摘すること。(マネジメントは失敗からしか学べないことが多い)

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役