新人研修で面白いコンテンツやアイディアはありますか?
また、回答者様が新人のころに受けた教育の中で、現在も役に立っていることがあればご教示ください。
新人教育に特別な手法は必要ありません。なぜならその時点ではほぼ横一線であり、社会に出た環境の変化(ショック)があるため効果的に育成が可能です。
ゲーム性の高い面白いコンテンツはよくできているとは思っていますが時間の効率は悪く同期意識を高める以外には向きません。最近は同期意識が初めから高いが反面競争性が欠如しているケースが多いと、どの企業でも良く聞きます。
自分もそう感じています。よって欠如している競争性を煽る研修が望まれます。なぜなら社会とはそういうものだと入社直後に肌で感じれば、それが当たり前になるからです。どの企業もこれからより厳しくなると考えています。そういう環境に適合した社員を育てなくてはなりません。これが自分のアイディアです。
自分が新人時代教育を受けた中で最も役に立ったのはフレッシュマンノートです。
そのノートのやりとりでCOBOL(オフコン)の構文などが解らないと書いたら、「マニュアルは右奥の棚にある」と返事が書いてあったことです。「あー会社ってそういうところなんだなぁ」と入社2日目にして強い感銘を受けました。そういうものだと馴染んでしまえば不親切でもなんでもありません。探さない、調べない、考えない、すぐに他人の力を使おうとする。こういう行為が成長を阻むと皮膚感覚で身につけられたと、今でも感謝しています。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役