会社として掲げている数値目標達成に向けて、予算をもっている営業部門しか熱心になっていない。その他部門の現場社員に対しても会社としての数値目標を共有させるよい方法はないか。
「その他の部門は全く危機感がなく、のんびりとしている様に人事からは見える。」ともお書きです。
会社として掲げる目標が単に「売上高前年比○×%アップ、利益額○○%アップ」というだけですと営業部門にしか伝わらない場合が多いです。
会社として掲げている各種の数値目標に対しては営業部門だけでなく全ての部門で自分たちは何をすべきかを考え、明確な目標到達点を設定すべきです。各部門が目標を達成すれば当然会社としても目標を達成できるわけですし、他の部門が目標達成の中で自分の部門が未達成に終わることで会社全体の目標も未達成になるとなれば危機感を持って業務にあたるはずです。数字で予算を受け持つ営業部門と同じくその他の部門でも達成目標は設定できるはずです。原価や経費削減であれば数値で目標設定できます。人事総務部門でも必要な採用人数の確保や内定辞退率といった数値以外でも社内コミュニケーションの活性化施策の実現や業務効率アップなどの改善策実行を目標としても良いのではないでしょうか。自分の部門での目標達成意識がきちんとできれば自ずと会社目標も共有されます。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長