当社は社風がのんびりとしており競争を意識するような環境ではない。しかし、今後当社が成長していくためには競争も厭わない達成意欲が高い人が必要だと考えている。そのようなタイプの人を採用しても社風には合わずに定着させる自信がない。改革していくためのアドバイスをいただきたい。
社風はトップから変わります。上層部(経営幹部)の意識改革がなければ無理です。また適応できない幹部の入れ替えを視野に入れる必要があります。
次に達成に対するインセンティブの大きな給与体系にシフトして評価基準も大きく見直します。絶対評価など不要です。社内の相対評価としてメリハリを付けます。
評価や賞与額などを社内で発表しても良いかも知れません。競争に負ける低評価の人を居づらくするためです。
そういう制度に変えた後ならのんびりした人は集まらなくなり競争に燃えるタイプが嬉々として入社してきます。
緩く変化させていくことを「改革」とは言いません。風土を変えるには経営陣を動かし、全社員から恨まれてもかまわないという強靱な意思が必要となります。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役