ある程度成長して戦力化したと思った人材が抜けてしまう。必ずしもネガティブな要因ではないのだが、これは当社に魅力が無いからなのでしょうか。
その会社に魅力がないと言えば、それも一つの要因になります。事業の幅や社風などはそう簡単に変えることはできません。
本当に成長した人はどの会社もつなぎ止めておくことは出来ません。ダルビッシュのメジャー挑戦が既定路線に見えるように卓越した能力の人が、その環境より上を目指そうというのは自然なことです。日ハムが突然メジャーリーグの球団になれない以上しかたのないことです。
また別の見方をすれば社会全体から見たら一人の人間を立派な人材にしたことを誇るべき。恥じる要素などないと思います。
経営的な視点から言えば短期的に大きな損失ですが、繰り返していけば成長できる企業として良い人材が集まることとなり中・長期的には非常に筋肉質な会社になることができます。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役