薬学部が6年制になり、卒業生が激減していた関係で、現在は薬学部生は空前の「売り手市場」と聞きます。「売り手市場」での学生の見極めで最も注意すべき点はなんですか?
このように制度の変更によりある期間の人材の需要と供給のバランスが大きく崩れることがあります。勉強期間が延びたことで専門知識は増えていますが、学生自体の資質は変わっていません。ただ、「売り手市場」を意識した学生側が企業に対して強気に出ることが予想されますので、数を追うあまり学生の実力を見誤らないことです。いくら売り手市場でも、企業側(御社も)は真に優秀な人材しか採用しないことを説明し、どの点を採用基準として判断するかを示し実践していくことです。学生にすり寄った甘い対応はやめて下さい。売り手市場でも買い手市場でも新入社員にはかわりありませんので入社後が本番です。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長