コラム

続・人事部長からの質問

2012/07/06Q.994

ここ数年採用と教育を同一メンバーで行う企業が増えている気がします。育成基準と採用基準の統一や早期戦力化の実現など、メリットはあると思います。一方で、4-5月に担当者の負荷が極端に大きくなり、どちらも中途半端になってしまうのではないかという不安もあります。それぞれのメリットとデメリット、ご回答者様のお考えをお聞かせ下さい。

メリット:

  1. 採用の質がそのまま研修に繋がるため責任転嫁が出来ない。
  2. 採用の判断ミスを担当自身が確認出来るので嫌でも反省を促せる(それでも肯定してしまう人も多いのですが)。
  3. 採用と研修担当が同一の場合、内定者は新入社員(入社直後)になってもストレスを感じにくい。
  4. 必要な能力、不足していると思われる資質を採用に直接フィードバックできるので採用基準を固めやすい。

デメリット:

  1. 繁忙期が重なり負担が大きく手抜きになりやすい(特に研修)。
  2. 採用も研修も質を高めるためには奥が深く学ぶ時間が掛かる。両方を担当することで専門性を得るまでの時間が掛かりすぎる。
  3. 採用と研修を包括的にやると配属先とのギャップが大きくなり、担当の意見が大きくなりすぎる、または現場の介入が大きくなりすぎるケースがある。

自分は研修担当と採用担当は別の人間がするべきだと思います。相互に牽制が働き不平不満が明確に出るからです(資質不足や早期退職などぶつかりやすい)。
研修担当はどんな人を送り込まれても一人前に出来る、採用担当はどんな研修を受けても一人前になれる人を採るという目標を持って切磋琢磨するのが健全な姿だと思います。

三條 正樹

このコラムの担当者

三條 正樹

日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役

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