貴社の決裁箱を実施後、結果を受検者本人に返しますが、今後に繋がるような効果的なフィードバック方法を教えてください。
決裁箱のフィードバックに用いるマテリアルは、採点結果表、能力開発マニュアル(理解と自己啓発のために)、能力開発計画表(ワークシート)の3つです。手順としては、結果を伝え、マニュアルに基づき開発項目を選択してもらい、改善のためのアクションプランを作ってワークシートに記入してもらいます。
手順はこの通りですが、決裁箱に限ったことではありませんが、兎にも角にもフィードバックを欲する環境を作ることに尽きます。
望ましいのは本人が既に以下のような気持ちでいることです。
- 強い向上心を持っている
- フィードバックを受け入れる気持ちを持っている
- 本人に自分の行動を変える覚悟がある
次に、フィードバックする人に影響力があれば言うことなしです。
平井コーチに自分の泳ぎを見てもらえたら、水泳選手なら誰でもやる気になります。
昇格試験の合格者に対して、決裁箱の測定能力が今後の必須能力であることを伝えた上で、受検者全員が尊敬する人からフィードバックをするというのが、最も効果的なやり方です。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員