経営者に必要な資質で、採用の時点で見極めることが可能な要件はありますか?
「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」とも言いますが、経営者の資質を採用時点で見極めることは非常に難しいと思います。経営者として必要な資質については「圧倒的なリーダーシップ」「まわりを巻き込むエネルギー」「自分を正しいと思いこむある種のエゴ、自意識」「戦略的提案ができること」などいろいろ言われています。
こうした資質に近いものは採用時点でのパーソナリティ検査でも測定できます。しかしこうした適性を重視し「次世代リーダー」「次代の経営層」の育成のため早期から若手社員の中から精鋭を選抜している会社でも経営者が育ったという成功例はあまり聞いたことがありません。
優秀な経営者(リーダー)は、資質か、経験か?あるいは生まれつきか、作られるものか?という問いに対しても両方の意見があります。ジャック・ウェルチは「答えは両方だ。エネルギーに溢れ、周囲に活力を与える、情熱を持つ人を採用する。そして、決断力と実行力を育成する研修をきっちり行う。」と言っているそうです。
資質も大切ですが、採用時点から絞り込むのではなく、経験を積ませる環境もまた大事だということでしょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長