コラム

続・人事部長からの質問

2013/05/01Q.1193

あらたな倫理憲章によって選考だけでは無く就職活動そのものを大学4年生からにしようとする動きがあります。一方で学生も企業もできれば春休みに終えてしまう方が学業にも企業活動にもプラスだという意見もあります。誰が主導で4月以降にしようとしているのでしょうか?誰が得をするのでしょうか?

日本経団連は、2015年卒以降の倫理憲章についてはこれから議論を、というところだったようですが、政府から大学4年生の4月から就職活動開始という意見が急に浮上してきました。
文部科学省も大学側、企業側に協力を要請していますが、さらなる日程後ろ倒しにはやや批判的な経団連、政府の意見通り4月から開始をと支持している経済同友会と経済団体でも意見が分かれています。
これまでも倫理憲章や新卒の就職環境について論議されているように、単に活動開始の時期を後ろ倒しに、前倒しにと議論していても根本的な解決にはなりません。結果として学生側も企業側も誰も得をせず、いたずらに混乱を生じるだけです。
日本の雇用の問題の中で「新卒一括採用方式」全体をどう考え、改善していくべきかの議論をもう少し時間をかけて進めるべきではないでしょうか。2015年卒での変更は課題が多いと考えます。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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