中途入社の社員と新卒社員の溝を埋めたい。なにか良い方法はありますか?
ご質問の趣旨は、「中途入社社員と、新卒で入社した中途社員と近い世代の社員」との溝ということでしょうか。中途採用が実施される場合は、人材が数的にまた質的に不足している場合がほとんどです。当然、新卒採用で入って育った社員にとっては、中途採用によりライバルが増えることになりますし、会社は自分たちに期待できないから中途採用をしたと受け取り、中途採用社員との間に壁を作りがちです。中途採用された社員側も早く既存社員に追いつきたいと新卒採用社員より中途採用社員同士で仲良くなろうとします。
上に立つ人が新卒社員を可愛がる、中途採用社員に気を使いすぎるといったことになると両者がますます離れてしまいます。
この状態を早く解消させるには、会社(組織)として中途、新卒関係なく実力を発揮した人を評価し昇進昇格、配属を実施していくという実績を示していくしかありません。
適正な人事評価が行われているとわかればお互いの競争心も良い方向に向かうでしょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長