専門性が重視される技術系の選考でOPQを活用されている事例を教えてください。
精密機械メーカーの新卒採用で行われた事例です。
この会社の技術系採用では、技術的なポテンシャルの高さに加え、関係構築能力を採用基準に加えています。入社後、社内外の人を巻き込んだプロジェクトをまとめる仕事に就く人が多く、コミュニケーションに消極的な人では困るというのが理由です。
関係構築能力を評価するために2次選考でグループディスカッションを導入すると参加者の5%程が発言しない人(無発言者)であることがわかりました。
どうにか無発言者をグループディスカッション前にスクリーニングできないかという問題意識で、OPQによる関係構築能力の予測尺度を作成しました。1次選考で実施しているOPQを使ってグループディスカッションで発言のない人の傾向を分析するという方法を用いました。
この尺度の一定ラインでスクリーニングを行うことで、グループディスカッションでの無発言者をほぼなくすことが出来ました。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員