人材ポートフォリオの作成を検討している。既存社員の育成が主な目的だが、人材ポートフォリオと育成をうまく結び付けている事例があれば教えて頂きたい。
最近、9ブロックを用いてタレントマネジメントを行う企業は実際に増えてきました。9ブロックといっても特別なものではなく、業績とポテンシャルのそれぞれを高い、普通、低いに分け、全ての組合せである9つの箱を作り、その中に社員を置いていくというもの。
どのブロックに入るかによって、業務や育成プログラムを変える取り組みも一つのポートフォリオといえるかもしれません。
某IT企業は、業績上位5%で高ポテンシャルの人材を幹部候補として、選抜型研修を行い、経営に関わる配置を実施しています。一方の業績下位10%は、パフォーマンスマネジメントとして上司からの業務支援や業績向上のための研修を受けられる仕組みを設けています。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員