シンプルな表現で求める人材像を作成するポイントを教えてください。自社の風土を踏まえた人材要件を言葉に落とし込むと途端に陳腐なものになってしまい悩んでいます。
実際に人材要件を言葉に落とし込むとシンプルなものになると思います。
しかし、誰でも知っている言葉、シンプルな表現イコール陳腐ということではないでしょう。「陳腐」というと、古くさい、ありふれている、つまらないとマイナスイメージですが、だからこそわかりやすい、伝わりやすい、使いやすいというメリットもあるはずです。
他社にはないようなものを作ろうと凝った表現にすると、理解のされ方が複雑になり、受け手の主観が入ることになります。客観性が必要な人材要件に馴染みません。
「コミュニケーション力」、「創造力」、「リーダーシップ」といった言葉は、シンプルですが、例えば自社の中で「リーダーシップ」を持っている人の行動パターンや優れた点などをあげていくと、高い「リーダーシップ」に必要な「決断力」、「問題解決力」といった要件がさらに導き出されていきます。アセスメントによりハイパフォーマーの特性を分析し、もっとも御社に必要と思われるコンピテンシーから作成してはいかがでしょうか。
是非、弊社の最新のトレーニングである「コンピテンシーデザインコース」への参加をご検討下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長