人材が不足していると新聞等に取り上げられています。国としてこの人材不足に関してどのように取り組めば良いとお考えでしょうか(そもそも、改善させるべきかどうかと、改善する場合どのような改善施策を打てばよいのかなど)。
人材が不足しているのは特定の業界だけです。
求人の絶対数は十分でも失業率がゼロ(現在も7~8%は実質の失業率はある)にならないように、求職者と求人のミスマッチが大きくなっているために特定業界の人材不足が発生しています。
流通、小売り、介護等、特定の業界ではかなり前から人手不足になっており最近は他の求人が増えたためさらに人手不足になったというのが実情でしょう。
非正規雇用も過去最大となっています。求職者が正社員を求めてもそこに求人が無い場合がほとんどだからです。正社員も労働法の整備にも問題がある(サービス残業等)と思います。
自分は改善していくべきだと思います。
たとえば介護や保育などは給与の上限が定められており市場原理が働いていません。これは教育や医療と考えれば正しいのですがその業務内容の負荷と給与が見合わなければ別の仕事を選ぶ方が自然です。国全体で法制化するのは難しくても条例などで待遇改善をしていけば求職者とのミスマッチが減ると思うのです。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役