パワハラ・マタハラ・セクハラなどを防ぐための取り組みで面白い事例があれば教えてください。
各種ハラスメントに関する防止策はいろいろあるのでしょうが、「面白い事例」となるとなかなかないものです。
防止には、何がハラスメントに当たるのかをきちんと認識させる必要があります。日常的に無意識に行っている場合もありますので、研修・教育が必要です。
ただ、せっかく研修を実施しても職場で徹底されなければ守られません。会社全体の意識を改革しましょう。
ハラスメントとは違いますが、山梨県の県立高校で男女生徒が制服を取り替えて互いの立場(性差)を認識する活動をしたという新聞記事がありました。ジェンダーについて考える行動の一環だと思いますが、ハラスメント防止にも、一度立場を替えてみるというのも一つのやり方かもしれません。上司部下の立場を替えて叱り役、叱られ役をしてみたり、女性の立場になってセクハラ発言を受けてみたりすると相手の傷つく気持ちが少しは理解できるかもしれません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長