面接で何かに挫折した人の評価が割れます。挫折経験をプラスとする人もいれば、その経験が会社の中で役に立つとは限らないという人もいます。せっかく面接で話してもらったのだからどちらかに評価をつけたいのですがどうすれば良いでしょうか?
まず、その経験が一般的に考えても辛い「挫折経験」といえるものか、経験の内容がポイントです。本人にとっては辛い思い出でも、よく起こりがちな場合もあります。たまたま風邪を引いて高校受検で第一志望校に落ちたので大学受験では頑張ったというようなエピソードはそれほど高くは評価できないかもしれません。
また「挫折経験」が単に失敗談で終わってしまっているようでは、プラスの評価はできません。「自分も若い頃は、こんな失敗をしたもんだよ」と酒の席で後輩に自慢げに語っていながら今も同程度のミスをおかしている先輩社員と同じです。挫折を乗り越え、成長した経験のみを評価して下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長