コラム

続・人事部長からの質問

2015/05/25Q.1698

質問力を向上させるためにはどうしたらよいでしょうか?例えばお医者さんの問診や専門販売スタッフの接客など専門家を相手にすると門外漢の自分はすべて受け入れてしまいます。もっと色々聞けばよかったと後悔することをなるべくなくしたいです。

質問力の定義は知りませんが質問のうまさというのはいくつかの能力の集合体であると考えられます。

  • 会話や相手の考えを洞察するコミュニケーション能力
  • 知識量、知識の幅
  • 頭の回転数
  • アウトプットの能力

これらは必要でしょう。状況適応力など言い始めれば切りが無いのですが、とりあえず4つに絞って回答します。

まず会話が成立しないと質問はできません。質問と回答はワンセットであり相手の気分や雰囲気にも影響されます。早めに切り上げたいと思われれば効果的な質問も空振りします。相手を動かす力、コミュニケーション能力が必要とされます。

知識量や知識の幅は質問の切り口を増やします。さらに言えば複眼的な物事のとらえ方ができると理想的ですが、まずは質問に挑む準備を十分にしておくことが必要でしょう。

頭の回転数は落語家やコメディアンなどに最低限必要な能力であり、これらは会話のリズムを作ります。相手の話を一瞬で咀嚼して自分の考えや話の展開をどんどん切り込んでいける能力は質問者として有能な証しでもあります。訓練ではなかなか向上しにくい能力の一つです。

アウトプットの能力は必須の能力です。質問するというのは相手の質問に回答するより圧倒的に高いアウトプット能力を必要とします。本やTVなどで見る「何で空は青いの」「なんで星に手が届かないの」というちびっ子の難問に回答する頭のいい大人という構図がありますが、まずその質問にたどり着かない人のほうが圧倒的に多い。鍛錬をしなければアウトプット能力は身につかないと言うことです。

三條 正樹

このコラムの担当者

三條 正樹

日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役

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