コラム

続・人事部長からの質問

2016/10/03Q.2029

社内の研修について、かなり前から同じことをしており上層部は伝統と捉え研修内容を変えるつもりがありません。この研修が本当に効果的なものであるのか確認する方法はございますでしょうか。より効果的な研修を行っていればよりハイパフォーマーが生まれたのではないかという思いに駆られています。

研修は幅広いですから、研修目的により効果測定が難しいとお考えの方が多いです。
「研修の効果をどのように測るのか」は、研修担当の方に共通するお悩みですね。

本来なら、研修後にきちんとデータを取って客観的に効果測定することが前提になるはずなのですが、現状の課題の解決策として何か研修でもとスタートしたり、このコンテンツなら効果がありそうだからやってみようという見切り発車になりがちです。

従来の研修内容を見直すとしても、まずは効果測定できる項目がないかを洗い出してみて下さい。能力・スキル向上が目的なら研修の前と研修後に能力試験を実施すれば効果が測れます。昇進・昇格のための研修であれば、リーダーシップ力やマネジメント力のアップをアセスメント検査によって測定することもできます。業務の効率化のための研修であれば、生産効率や削減時間といった数値の変化で比較できます。

研修をすればモチベーションが高まりそう、仕事に対する姿勢が前向きになる、従来から実施している研修なので止めると不満が出そうなどの理由から継続している研修はありませんか。あるいは、最近はこうしたテーマの研修が主流ですと研修会社から提案を受けて、毎年違った研修を実施していませんか。
経年比較や実施後の効果測定ができないなら、止めた方が良いです。一度止めてみて研修を受け無くなったグループでもその後の成果や業績評価に違いが出なければその研修は無駄だったということになります。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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