新卒採用で毎年100名を超える採用をしています。経営層からは入社者の質を上げるよう言われますが、採用人数を取り切る事で精一杯の状況です。採用担当者を増やして貰う事もできません。このような状況で、どうやって質を上げていく採用をすれば良いのでしょうか。
100名採用を新卒だけで賄うとなると、エントリー人数を増加させる必要が出てきてしまいます。エントリー人数の増加には採用広報の強化が必要で、労力とコストの負担が大きくなります。採用担当者を増やすことができないのであれば、採用活動に協力してもらえる社員(リクルータ)を組織化する手があります。
また、中途採用も可能ということであれば打つ手も出てきます。まずは採用者の配属先を考慮し、職種ごとに求められる要件を定義します。その上で、人材エージェント、SNS、社員による紹介、一般募集等の方法でのエントリーを募ります。もちろん通年採用です。
職種ごとに人材要件を評価するための選考方法を設定し、選考を行います。
質が上がったかどうかの確認は、入社後の職務評価によって行うため、職務ごとの成果定義も必須です。
色々と書きましたが、人材の質的向上を図るには、まず職種ごとの職務成果を定義し、成果の客観的な査定方法を準備しておくことが絶対に必要です。採用方法の変更だけでは質の向上を確認できないからです。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員