年上の部下についての相談です。業務量の割に残業が非常に多く困っています。業務委託先の管理という役割の性質上、成果定義が難しく指導に苦慮しています。何か妙案はありますでしょうか?
年上部下とのコミュニケーションでお悩みですね。目標設定や評価において行うことは年下部下と同じです。年齢に関わらず部下に対して敬意を持ち、感情を配慮して対応します。申し上げるのは簡単ですが、長年染み付いた年功システムの習慣から逃れることは容易ではありません。年上部下よりも質問者様自身が変化しなくてはならないのです。
年長者とのフラットなコミュニケーションに慣れるためのお勧めは、町内会の幹部を買って出ることです。町内会の幹部は高齢者によって成り立っている地域がほとんどです。そこで、あなたが幹部会に出席し、積極的に活動に参加すれば、若手のホープとして皆さんの期待を一身に集めることとなります。満を持して会長立候補です。対立候補がでないよう根回しもしっかりしてください。晴れて会長となった暁には、長年町内会をけん引しているキーマンを側近に置き、二人で幹部会を切り盛りします。この活動を2年も続ければ、職場の年上部下の方は随分お若く感じられるようになるはずです。また、高齢者の心理と生理についてのプロフェッショナルとなることでしょう。ぜひその知見をマーケティングに活かし、高齢者向け新サービスを開発してください。一石三鳥ですね。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員