気が弱いせいかお客さんからの値引きをその場で断り切れません。克服のヒントをください。
あなたのせいではありません。会社が営業マン任せで値引きを許しているような取引環境だからです。
正々堂々と「当社は、定価販売政策を取っておりますので、値引きはいたしておりません。競合他社の製品と比較しても品質、サービス内容も含めて妥当な価格です。この価格でご検討下さい。」といって帰ってくればいいのです。
それでも、粘る相手に対しては、後日上長に同行してもらって上長に決済をしてもらえばいいでしょう。
上長が、そんなものは自分で判断(値引き)して契約を取って来い、というのであれば、値引き巾の原則ルールを決めてもらいましょう。例えば、初契約の場合は、定価の10%引き、戦略商品のAは、20%引きなどといった目安です。
これがあれば、ご自分が苦手な値引き交渉ではなく、相手に合わせた見積り提示になるのではないですか。見積りからは、引かないという姿勢でいけば値引きなしと同じことです。
値引きについてのあなたの嫌いな「交渉行為」を無くすことです。
もちろん、営業は稼いでなんぼです。値引き要請がなければ、定価販売が原則です。すこしでも稼いで会社に貢献しましょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長