入社後に「育成」することが難しいコンピテンシーはどれですか?必要に応じて採用基準と使い分けようと思っています。
他社のツールでは分かりませんが、当社の測定ツール(テスト類)は変わりづらいコンピテンシーを測定しています。
結論を言えばどれも変わりづらい。だからこそ入社前の実施に意味があります。入社後にあっさり変わるものなら入社前に確認する必要がありません。
とはいえ入社後に「育成」できないわけではありません。
業務を通じてその能力を有効に使えるようにしてあげればよいのです。
例えば人前で話すことが苦手な人は何度も「経験」させることで苦手意識がなくなり積極的にできるようになるかもしれません。それができなくても、苦手がゆえにリハーサルを丹念におこない隙の無いプレゼンテーションができるかもしれません。
得手不得手は常に隣り合わせ、正しく理解して自分なりの対応を考え、業務を通じて能力を伸ばしていけばよいのです。
「育成」において経験させることが重要になってきますが、この経験値の増え方が「適性」とも言えます。
ある人が3年経験しても3年分の経験値が得られない場合「適性」がないと考えられます。
あまり「適性」がないものを続ける(自主的でも強制でも)と意欲が維持できないので注意が必要です。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役