社長が従業員の不満を無視して、会社の利益ばかりを追い求めている。そのせいで退職が止まらない。どうすればよいか。
社長という立場から申しますと、トップに立つ人間として会社の利益を追求していく姿勢は間違っているとは思いません。問題は、利益追求の代賞として失っているもの、見えなくなっているものが何かということでしょう。従業員の不満の声を無視していれば働く意欲が低下し人材の流失、事業の停滞そして会社自体が傾くという危険もあります。
他の役員さん、経営陣はどう対処しているのでしょうか。人事部門、管理部門の担当役員から一度職場の組織診断を実施する提案をしてもらってはいかがでしょうか。もちろん、社長には「従業員、管理職のモチベーション診断を行い適切なマネジメントにつなげていけば、会社にさらなる利益をもたらします。そうした事例がこのようにあります。是非、当社でも実施しましょう。」と提案して下さい。利益が増えるなら社長も文句を言わないのでは。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長