人事制度をグローバルで共通化した事例を最近よく耳にします。雇用や就業に対する文化や価値観は国によって異なるので、各国独自の制度で運用するほうが現実的だと思うのですが、回答者様はどうお考えですか?
グローバルで事業を展開していく企業であれば、人事制度を共通化していく方向になるでしょう。各地の拠点をすべて抱合して一つの企業として動かしていくのですから、当然人も大きく動き、人材も多様な職場となります。文化や価値観は国によって異なりますが、グローバルマーケットで勝ち抜くためには、有用な人材を採用し活用していくことが必要になります。各国独自の制度にこだわっていてはだめでしょう。
もちろん、海外の拠点がそれほどなく、あくまで一定の目的を持った工場、営業所として機能させて人材の交流もないというのであれば、この限りではありません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長