明らかに労働意欲が乏しく、仕事で結果を出せない社員がいます。何度も指導しても同じミスを繰り返します。このような社員をマネジメントした経験はありますか?
私が経験した問題社員は少し異なりました。明らかに労働意欲が乏しいのではなく、上司の前では意欲的に振舞うが、仕事内容や周囲からの聞き込み情報から、労働意欲が乏しいとしか判断できない社員でした。
いずれにせよ、会社の存続にかかわる致命的なミスだけは避けなければいけません。速やかに当該社員の担当している職務とその状況を調査し、必要に応じて役割変更等を行ってください。再三の指導にも関わらず改善されないのであれば、このまま今の業務を続けさせるべきではありません。部署の異動や役割変更をさせた上で、対話により問題解決をはかってください。
明らかに労働意欲が乏しい状態からの回復は難しいとは思いますが、社員のキャリアニーズと会社のニーズの接点を見つけるための共同作業を丹念にやっていくしかありません。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員