将来役職につきたいという若手社員が減ってきていると感じますが、どのように意欲を形成していけばよいでしょうか。
2018年9月28日に厚生労働省が発表した「労働経済の分析(労働経済白書)」の中で、役職に就いていない社員のうち「管理職以上に昇進したいとは思わない」という人が61.1%にのぼり話題になりました。他の調査でも若者が目指すのは課長ぐらいまでで、部長以上さらに役員、トップを目指すという人が少ないという結果になっているようです。
理由は管理職になっても責任ばかり重くなり、残業時間が増えても年収はそれほど増えるわけではない、部下の管理、指導が大変などいろいろ言われていますが、どうなんでしょうか。
これだけワークライフバランスの充実、副業生活で余裕のある生活と周りから言われると同じ会社で管理職を目指して頑張っても得るものが少ないと思うのかもしれません。それだけ身近に理想の管理職像の上司がいないからでしょう。
小学生の人気の職業も、プロのスポーツ選手に加えYouTuberがランク上位の時代です。
能力のある人材を速やかに昇進させ新しい管理職像を作ることが意欲形成の近道ではないでしょうか。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長