採用の面接などにおいてチームワークや協調性を大切にする学生が増えてきていると感じますが、これは育ってきた環境などに関係があるのでしょうか。
環境に関係があるかわかりませんが企業が望むチームワークや協調性を学生が勘違いしているケースはよく見ます。
例えばグループワークやグループディスカッションですぐに多数決に持ち込み反論が出ないケース。一見民主的でチームワークもよく、協調性もありそうですが、グループの生産性はまったくありません。
グループの生産性を高めない集団をチームワークがよいとは言えません。
学校のマラソン大会などで後ろの方を集団で走っている落ちこぼれです。傷のなめ合いというか弱者のシンジケートというか。
グループでやることによってより高い生産性を発揮してこそのチームワーク。協調性。意見がぶつかり合ってより高度な判断を得られるように理論を研ぎ澄ませていく。話せない人達が多ければグループ全体を揺さぶり、お互いの長所、短所を上手にかばい合って生産性を高めていくものでしょう。
本当にチームワークや協調性の優れている人は集団における生産性を視野に入れながら立ち回っています。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役