組織改革において、「異能な人材」の投入は有効でしょうか?
沈滞する組織の改革のためにあえて波風を立てることを狙い「異能な人材」を投入するのもひとつの方法ではあります。ただし、必ずしも結果が吉と出るかどうかはわかりません。かえって混乱して改革が頓挫することもあります。「異能」ということは通常の既存の人には理解できない、把握・管理できない人材ということでもありますので、既存組織が「異能な人材」の排除に回ることもしばしばありますし、「異能な人材」側がこの組織に自分の居場所はなさそうだと判断する可能性もあります。「異能な人材」を理解し、導いてくれる立場の後ろ立てがないと力を発揮できないでしょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長